Googleがゲームエンジンとして機能するAIモデル「GameNGen」を発表。DOOMのアナザーストーリーをAIがリアルタイムで自動生成
Googleが2024年9月に発表したGameNGenは、生成型AIを活用してゲームプレイをシミュレートする画期的なAIゲームエンジンです。
このAIモデルは、ゲームのプレイデータを元にフレームを生成し、ゲームの進行をリアルタイムで再現します。
具体的には、1993年のクラシックゲーム「DOOM」を20フレーム/秒でプレイ可能な形で生成することができ、プレイヤーの入力に基づいて次のフレームを予測しながら動作します。
この技術の中心にあるのは、Stable Diffusionモデルの改良版で、テキストから画像を生成する代わりに、ゲームの前のフレームやプレイヤーのアクションを元に次のフレームを生成する仕組みです。
Googleは、この技術が将来的にゲーム開発のコスト削減や開発プロセスの簡略化につながるとしています。開発者はテキストやイメージ例を使って新しいゲーム環境やキャラクターを生成できるようになる可能性があります。
GameNGenの主要な特長は、特定のゲームコードを理解せずに、視覚データのみを使用してゲームプレイを再現できる点です。これにより、伝統的なゲームエンジンが持つ複雑なロジックを必要とせず、視覚的に一貫したゲームプレイを生み出すことが可能になっています。
ただし、現在のバージョンはフレームレートや精度に限界があり、まだ技術的課題が残されていますが、Googleはこの技術がゲーム開発において新しいパラダイムを提供することを期待しています。
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